取り付ける部品類を揃え、工具を追加したので交換・取付の作業に取り掛かる。
カーオーディオを交換した経験がある人であればR2の純正オーディオを交換するくらいの作業はそれほど難しくないと思う。ただし、リアスピーカーケーブルやGPSアンテナ類の配線はフロントパネル類を取り外さないと少々手間がかかるかもしれない。
今回はオーディオユニットの交換とあわせてリアスピーカーケーブルの配線とスピーカーの取り付け、フロントスピーカーの交換を行うので作業の手順としては次のようになる。
- 内装パネルの取り外し
- フロントスピーカーの取り外し
- オーディオユニットの取り外し
- リアスピーカーケーブルの配線・リアスピーカーの取り付け
- GPSアンテナ・地デジアンテナの配線
- フロントスピーカーの取り付け
- オーディオユニットの取り付け
- 内装パネルの取り付け
2.と3.は順番が逆でも問題ない。これだけの作業でおおよそ3時間程度かかると思う。各手順については以下に要点だけをまとめてみた。
なお作業手順に含めてないが、この手の作業を行い場合は必ずバッテリーのマイナスを取り外しておくこと。
内装パネルの取り外し
今回、GPSアンテナ類の配線はフロントパネル類を取り外さない方針なので、取り外す内装はリアドアパネルとフロントパネル下からセンターピラーを含む足元の目隠しパネルとなる。
リアドアパネルはボディ部とパネルの間に内張りはがし(S)を差し込みはがしていくが、パネルに傷がつく可能性はゼロではないのでなるべくドアの下部から内張りはがしを差し込むようにする。
足元の目隠しパネルからセンタピラーのパネルは車の前方から順番にはがしていくと作業が楽かもしれない。あわせてリアスピーカーケーブルを配線する箇所を確認するとよいだろう。
フロントスピーカーの取り外し
フロントスピーカーの取り外しはそれほど難しい作業ではないが、スピーカーのパネルをはがすのが少々面倒かもしれない。ここはパネルはがしの出番でもあるが、あるいはマイナスの精密ドライバーなどをつかってもよいだろう。パネルをはがしたらL字状のドライバーを使いスピーカーを取り外す。
オーディオユニットの取り外し
純正オーディオはNKK-F26Dに含まれる取外し工具を使えば簡単に取り外すことが出来るが、その前に純正オーディオにつながっているアンテナケーブルを外しておく必要がある。
リアスピーカーケーブルの配線・リアスピーカーの取り付け
純正オーディオを取り外した後はリアスピーカーケーブルのオーディオ側コネクタに取り付けて左右にそれぞれ配線していくのだが、リアスピーカー側のコネクタはセンターピラーにあるコネクタに接続する。
センターピラーにあるコネクタを接続するためには一度ドアヒンジ部の止水ゴムを外してからスピーカーケーブルのコネクタを通して接続しないといけないため、リアスピーカーケーブルの配線で一番難しいのはこの作業かもしれない。
下の写真がセンターピラー部のコネクタを接続した状態の写真だ。
リアスピーカーはスピーカーブラケットをドアに取り付けた後に取り付ける。ドアに張り付けてある防水シートはブラケット取付の際に邪魔になる部分だけカットした。
取り付けるリアスピーカーはひとまず取り外したフロントスピーカーをそのまま流用することにした。
GPSアンテナ・地デジアンテナの配線
GPSアンテナ・地デジアンテナの配線はフロントスピーカーを取り外した箇所から配線ガイドを使ってダッシュボードやフロントピラーまで通すことになる。
今回取り付けるカーナビがGPSアンテナと地デジアンテナの配線程度しかないため配線ガイドだけでも十分作業が出来たと思う。
下の写真は配線ガイドを使ってGPSアンテナと地デジアンテナの配線を行っているところで、ガイドの先端のワイヤーにコネクタを取り付けてオーディオユニット側から配線ガイドを引き抜くようにするのだ。
もうひとつの写真は地デジのフィルムアンテナを貼り付けて配線を接続したところで、既に配線されているケーブルはETC受信機のケーブルだ。
フロントスピーカーの取り付け
フロントスピーカーの取り付けは何も難しいことが無かった。KFC-RS121の場合は、変換コネクタを使用せずにスピーカーと純正コネクタがそのまま接続できたためだ。
オーディオユニットの取り付け
一通りの配線作業が終わったら後はカーナビにブラケットを取り付け、コネクタ類をそれぞれ取り付ければよい。GPSアンテナケーブルなどは若干長さが余るのでインシュロックタイなどでまとめて絡まないようにする。一旦作業のために取り外したバッテリーのマイナスをつなぎなおし、動作確認を行い問題が無いことを確認してカーナビ本体を車体へ取り付けるようにすれば万が一どこかに接続不良があった場合に無駄な作業を行わなくて済む。
内装パネルの取り付け
ここまでの作業が問題なく終わったら後は取り外した全ての内装パネルを取り付ける。最後にもう一度全ての動作確認を行い、問題が無ければ完了だ。
要点だけをまとめているので簡単な作業のように思えるが、スピーカーやオーディオユニットの交換は車種によっては面倒なものもあるはずだ。幸い私が経験した車種ではどれも比較的作業が容易なものが多かったのだが、今回のR2の場合も想定していたよりは作業は難しくなかった。
面倒なのはやはりリアスピーカーの配線作業で、コストを抑えるためとはいえ、メーカーにはリアスピーカーへの配線は正直なところ省略してほしくないと思う。取り付け可能な状態であるなら配線を含め、できればスピーカーも取り付けてあったほうがユーザーとしては嬉しいはずだ。
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